ベトナムとラオスの貿易関係は近年大きく発展しており、2012年の両国間の貿易額は
9億ドル(約900億円)に達した。予想では、2015年には20億 ドル(約2000億円)、
2020年までには50億ドル(約5000億円)に達すると見込まれている。
29日付ベトナムニュース紙(電子版)が報じた。
ホーチミン市で28日に開催されたセミナーの中で、ホーチミン市投資貿易促進センターの
フォー・ナム・フオン所長は、7月22日~26日にラオスのチャン パーサック県で開催される
「ホーチミン市ショー2013」にベトナムから30~40社が出展することを明らかにした。
この見本市では、ベトナムの加工食品、プラスチック製品、農産物、家具、繊維・衣料、
化粧品、電子・電気製品、建設資材などが紹介される。また、この見本市の開催にあわせて
ベトナムから 100社以上の企業がチャンパーサック県を視察に訪れると共に、ホーチミン市の
投資・貿易・観光促進に関するセミナーを開催する予定だという。
なお、ベトナムは対ラオス投資の上位国の一つで、◇エネルギー、◇銀行、◇保険
、◇工芸作物栽培、◇商業サービス、◇都市開発の分野に進出している。特に、観光、社会、
経済の中心となっているチャンパーサック県は、ベトナム人投資家にとって魅力的な存在だ。
現在、同県ではホーチミン市からの37案件が展開されており、その投資総額は
約2億1770万ドル(約217億7000万円)となっている。
在ホーチミン・ラオス総領館のSouthideth Phommalat総領事は、「ラオス政府は、学校、病院、
インフラ基盤を建設する際の土地賃貸料の免除、僻地への投資に対するインセンティブなど、
外国投資家向けの優遇策を実施している」と述べ、両国の協力関係をさらに緊密にし、
投資・貿易上のトラブルを避けるためにも、ベトナム企業に対してラオスの法律や
投資政策の理解を深めるよう呼びかけた。